次の日優矢から
メールが来た。

「今電話できる?」

絵文字1コもない…
少しドキッとする。

「できるよ。」

すぐ返信すると
優矢から電話が
かかってきた。

「なぁ、愛罹」

優矢の真剣な声に
またドキッとしちゃう。

「…何??」

どうしよ…
何かすごくドキドキする…









「…俺さ、お前のこと
好きになっちゃった」

予想もしない優矢の言葉に
私は声が出なかった。

…え??優矢が私を…好き??

考えもしなかったよ
まだ声が出て来ない…

「愛罹??聞いてる??」

優矢の声で私は我に返った。

「あ、うん。ごめんね。
ちゃんと聞いてるよ」

「…じゃあ返事、今聞かせて
くれないかな??」

また真剣な声で
優矢が言う。

優矢はとても優しい。
お兄ちゃんみたいなとこ
私すごく好きだよ。
…でも私に遠距離なんて
できるのかな??
黙ったまま
そんなことを考えてみた。

「…離れてるけど
なかなか会えないけど
俺はお前がいいんだ」

優矢がそう言った。


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