―――新しい学年も慣れてきて

少し暖かい日差しが当たる5月。

奈央わその日、1つ下の学年の子《みゆ》と

遊んでいた。

その途中日向の妹も来ることになって

一緒に3人で遊んでた。

「ねぇねぇ、沙樹の家行きたい!」

《沙樹》とは、日向の妹。

沙樹もみゆと同じ学年。

だから奈央の1つ下の子。

1つ学年が違ってもタメみたいに

奈央たちは仲が凄く良かったんだ。

「え~っ!ちょっと待ってね、
一回お母さんに電話してみる!」

「やったあ♪」

奈央は内心どきどきしていた。

初めて行く子の家はどうなんだろうって。

「…うん、はーい!分かった」

ピッ

「お母さんいいって!ここから近いから
すぐに行こう?」

「やったー♪」