こうなったら私が出来る事はただ一つしかない。
こんな私にも出来ること。
それは一連の原因だと思われる加藤君に、直接何があったか聞く事だった。
午前中の講義が終わった後、加藤君を待ち伏せして学食に誘った。
加藤君は私が待ち伏せしていた事にひどく驚いたようだったけど文句を言う事なく、私についてきた。
加藤君はラーメンを頼み、私はカレーライスを頼んだ。値段はかなりお安く、一般食堂の三分の一のお値段だ。味も値段のわりに悪くはない。
「秋山さんが俺に話したい事があるなんて珍しい事もあるね。それで、俺に話って何?」
ガラガラに学食がすいているのは、まだ十一時を回ったばかりだからかもしれない。大切な話をするには、周囲に人がいないに越した事はない。
「分かっているでしょ?雅巳のことで話したいの」
私の言葉に「やっぱりね」と言いながら加藤君はラーメンをすすった。私もカレーを一口、口に放りこむ。
「残念だけど、俺から話せることはないと思うな。むしろ俺の方が秋山さんに聞きたいくらいだよ」
「でも、雅巳の様子がおかしいの。何だかすごく傷ついているみたい」
「須藤が傷つく?何で?傷ついているのは俺の方だ」
こんな私にも出来ること。
それは一連の原因だと思われる加藤君に、直接何があったか聞く事だった。
午前中の講義が終わった後、加藤君を待ち伏せして学食に誘った。
加藤君は私が待ち伏せしていた事にひどく驚いたようだったけど文句を言う事なく、私についてきた。
加藤君はラーメンを頼み、私はカレーライスを頼んだ。値段はかなりお安く、一般食堂の三分の一のお値段だ。味も値段のわりに悪くはない。
「秋山さんが俺に話したい事があるなんて珍しい事もあるね。それで、俺に話って何?」
ガラガラに学食がすいているのは、まだ十一時を回ったばかりだからかもしれない。大切な話をするには、周囲に人がいないに越した事はない。
「分かっているでしょ?雅巳のことで話したいの」
私の言葉に「やっぱりね」と言いながら加藤君はラーメンをすすった。私もカレーを一口、口に放りこむ。
「残念だけど、俺から話せることはないと思うな。むしろ俺の方が秋山さんに聞きたいくらいだよ」
「でも、雅巳の様子がおかしいの。何だかすごく傷ついているみたい」
「須藤が傷つく?何で?傷ついているのは俺の方だ」



