ドクン・・・! ちひろにとっては、自然な行動だったのかもしれない。心臓がうるさく騒ぐ中、俺は、手を引かれるまま、ついていった。 2人とも無言でしばらく歩いた。 繋いだ手だけに、感覚が集中しているようだ。 着いたのは、初日に来た、体育館の裏だった。 「ここなら、ちょっとは、あったかい・・・・」