「はっ、はっ、はっ!」 リズミカルな声とともに、竹刀を振る・・・陸の姿があった。 「え、ええっ?」 思わず啓太を見ると、悪戯そうな笑みを浮かべて、 「ま、ここなら誰にも見つからないで見ていられるから。好きなだけ見て行って?俺も、これから稽古に入るし。じゃね!」 こう言うと、走って去って行ってしまった。