しばらく立ち直れずに、ボーっとしている俺に、啓太が言った。 「うちの姉ちゃん、あれでも陸のこと弟みたいに思ってるんだぜ。」 「弟も、苦労、するな・・・・。」 「・・・わかってくれる?」 その日は、一晩中2人で話をした。啓太とそんなに話をしたのは、久しぶりだった。