「見て!ケーキが売ってるわ!」

「そうですね」

「…む。…にしても、小さいわね」

「お嬢様、あの大きさが普通なんですよ?」

「……しっ知ってるわよ!そういうのは、華麗にスルメすればいいのよ!」

「ですから、“スルメ”ではなく、“スルー”というんですよ?」

「…ボケただけよ!もう!うるさいんだから、この執事は!」


フンッと鼻で息をして気恥しさを紛らわそうとするわたし、それを見ておかしそうにクスクスと笑うキサラギ。


嗚呼…わたしとしたことが!


どうして最近の流行り言葉を使おうとすると、こうもバカに見えてしまうのかしら…!

自分を秀才だって思ってたつもりなのに…!

やっぱりあれかしら!?

育った環境のせいかしら!?