「きゃぁぁあ!!」


教室の後ろのほうから、悲鳴が上がった。


振り返ると


ゴツン


鈍い音がして、あるモノがあたしの額に当たった。


それは、小石だった。


作戦だったんだ。


千佳の。


あたしは馬鹿だ。


苦しみから解放されることなんて一生ないのに。