*親から子へ*



子は親の背中を見て育つ
これは幾つになっても
言えることかもしれない
親との年の差は
永遠に縮まらず常に
私よりずっと前を歩いてる



70近い父が毎朝
自転車に乗ってる
その30分後に私が家を出る



外は海からの風が
容赦なく吹き付け
自転車がなかなか進まない
こぐペダルが重い



暫く行くと途中で
戻ってくる父とすれ違う
「おはようございます」
「おはよう」
挨拶を交わす



暗い道で前から来る
父の自転車のライトが見えると
いつもホッとする



父とは自転車に
乗るようになってから
朝の風景を話したりする
同じ景色を共有してることが
すごく嬉しい‥



父はもう何年も続けてる
私はまだ4ヶ月
父のように
続けられるように頑張りたい



何かを言われて
教えられるのではなく
黙々と一つのことを
続ける父の背中を見て
学ぶことは大きい



私の姿を見て
息子がまた何かを
感じてくれたら嬉しいな