少し落ち着いたところで。

軽くキスを落とす。

するとナツは可愛い笑顔を見せてくれた。

よしっ。じゃあ……

「ほら。早く寝るぞ」

「……えっ?」


リモコンで電気を消した後、馬乗りの状態からナツの隣に移動して、そのまま抱きしめた。

ナツはまだ混乱しているのか、腕の中でモゾモゾと動いている。

それを落ち着かせるように、出来るだけ優しく腕に力を込めた。


「明日は遊園地行くから。寝坊したら知らないぞ」

耳元でそう囁く。

嬉しそうに微笑んでいる顔がなんとなく想像できる。


「……うん!」

その返事に、俺はナツの頭を優しく撫でてやった。