「辛いのはどっちだって同じよ…ただその中身が違うだけ…

自分の辛さと他人の辛さを正確に比較することなんて出来ない。

いつだって相手の気持ちが正確に分かることなんてないのよ。


自分の気持ちでさえ完璧には分からないのに、相手がどんな想いでいるのかなんて正確に分かるわけない…。

分からないもの同士を比べたって……何も分かりはしないわ…」


…確かにそうだと思った。

けれど、そう答える彼女の表情から溢れる想いを

私は何故か分かるような気がしていた。