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「雨…上がったな……」


公園の土は雨水を十分に吸い込み、遊具からは雨の名残が滴っていた。

誠さんに手を引かれながら外に出る。

いつの間にか灰色の雲は過ぎ去っていた。

空に向かって背伸びしながら誠さんが言う。


「明日は晴れそうだな~。なぁ、千夏!」


零れる笑顔に…胸がいっぱいになる。


明日…明日…明日…

明日私は……


「…うん、絶対晴れるよ!」


私の笑顔にまた微笑み、抱いていた雨を零してすっきりとした空に、また背伸びする誠さん。

その背中が…愛しくて愛しくて仕方がない…。





約束の日は---最期の日はついに

明日に迫っていた…。