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私たちは結局その小さなダイヤの指輪を購入した。
明日の二人だけの式の時まで
最初で最期の儀式までと誠さんに預かってもらった。
真っさらになった左手を見つめる。
ほんの1、2分の間指にはめていただけなのに、何もなくなってしまった左手の薬指が早くも違和感を覚えていた。
「そーんな顔しなくったって、明日からはずーっと付けてられるだろ?」
誠さんは呆れたように笑いながら言う。
「……うん…そうだね…」
明日からずーっと…?
ずーっとはめていられる…?
違うよ誠さん…。
私がその指輪に触れていられるのは
夫婦の証を付けていられるのは
もう…
明日一日だけなの…。
私たちは結局その小さなダイヤの指輪を購入した。
明日の二人だけの式の時まで
最初で最期の儀式までと誠さんに預かってもらった。
真っさらになった左手を見つめる。
ほんの1、2分の間指にはめていただけなのに、何もなくなってしまった左手の薬指が早くも違和感を覚えていた。
「そーんな顔しなくったって、明日からはずーっと付けてられるだろ?」
誠さんは呆れたように笑いながら言う。
「……うん…そうだね…」
明日からずーっと…?
ずーっとはめていられる…?
違うよ誠さん…。
私がその指輪に触れていられるのは
夫婦の証を付けていられるのは
もう…
明日一日だけなの…。


