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窓の外では、また静かに雨が降り出していた。

一枚の布団の中で、誠さんと身体を並べる。


少し触れる身体の左側が、燃えるように熱かった。


寝室のベッドじゃなくて布団を選んだのは


あのベッドだとあの部屋だと

貴方が千夏さんを思い出して、泣くんじゃないかと思ったから。



リビングのまだ真新しい布団ならば、少しは悲しませないで済むんじゃないかと

そう思ったから。



「おやすみ……」


すぐ隣に在る微笑み。




「おやすみ…」




微かに触れる熱を感じながら、私は5日目の夜を過ごした。