なのに… 私はそっとポスターに触れた。 冷たい紙の裏から、切ないくらいの温もりが伝わってくる気がした。 たとえ私がどんなに誠さんに嫌われようとしたとしても… 彼は千夏さんを愛し続けるんだろう…。 表向きは、彼に嫌われるようにすることを止めた理由を、そう自分を納得させた。 でもきっと本当は 彼に嫌われるように振る舞うなんて 目の前でまたあの悲しい笑顔をさせることなんて… 自分には出来っこないって 分かってたんだ。