弟なら、サッカーや、 野球や、秘密基地を教えて すぐ仲良くなれるはずだった。 「なんで、妹ナンだよ。」 俺のポツリと言った言葉に 3歳の新しい妹は 今にも泣き出しそうな顔をした。 ─めんどくせーなー。 俺はぷいっとそっぽを向いて 母さんにゲンコツで頭を小突かれた。 「イテッ…………。」