「お兄ちゃん、わたしね………」 「おばあちゃんになりたかった。」 「…………。」 俺は、何も言えなかった。 どんな言葉をかけてやればいいのか 全く思いつかなかった。 雪結は知っているんだ。 自分のことを。 後どれくらい生きられるかということも。 おばあちゃんになるまで自分が生きていられないということも。 全て、知っているんだ………。 雪結…………。 *