先生が去ったあと、 今度は違う人物が訪ねてきた。 爽-ソウ-くんだ。 病室が同じだし、年も近いから すぐに仲良くなった。 「凜ちゃん。散歩に行こうよ♪」 爽くんはそういって、 手を差し出してきた。 差し出された手は 繋ぐためのもの。 「うん。行こっか」 爽くんの手を掴んで歩きだす。