『じゃあね!智也!』

「「じゃぁーねぇー!!」」


双子達も真似して手を振る。


「あ…おい!…」


急いでいたあたしはそんな声に振り向かなかった。


っていうか聞こえて無かった。


「…マジかよ…」


勿論あたし達が居なくなった後そんな事を言ってたなんて知る由も無かった。