「そっ!お前は笑っとけば良いんだよ。泣きながら笑って変な顔だけどな!ハハハ」

『ひど…!ふっ…あはは』

智也の笑いにつられて笑う。

本当はあたしに気を使わせないようにそんな風に言ってくれてるんだって事、分かってるよ。

「…じゃあ暗くなる前に帰るか」

『そうだね……』

智也が椅子から立ち上がったのに続いてあたしも立つ。