『うん…もう熱も下がったし、明日は学校行くよ。って言っても終業式だけどね』

「そっか…。つーかこの公園久しぶりに来たな」

『昔はよく遊んだよね…』

智也が砂場の前のベンチに座ったから、なんとなくあたしも間を開けて隣に座る。

夏で陽が長いから、まだ明るいとはいえ6時過ぎ。

あたし達以外の人の姿は無い。

「お前、よく近所の悪ガキに泣かされてたよな~」

フッと笑いながら、思い出したように砂場の方を見ながら言う。