SunFlower―恋の花が咲くまでー


***

「花か…入りずれ~……」

男1人で花屋に入るのは勇気が居る。

だから、他のものにしようと、店を通り過ぎようとした時………

入り口の外にあった小さな黄色い花に目を奪われた。

「姫ひまわり……?」

普通のよりも何倍も小さい、だけど見た目は紛れもなくひまわり。

こんな小さいのもあるんだな……。

「そのひまわり、もう一輪で終わりなんですよ~」

じっと見ていた俺に気付いたのか中から出てきた店員が言う。