~智也side~
「俺だったら、向日葵をあんな風に泣かせたりしない!だから、好きじゃねーなら気持たせるような事すんじゃねーよ!!」
そう言って、掴んでいたあいつの胸ぐらを思いっきり放し、踵を返す。
「あ…おい!」
そんなあいつの声が聞こえたが、振り返る訳が無い。
昨日の向日葵の泣き顔が頭から離れ無くて、居ても立ってもいられなくなった俺は飛鳥まで行った。
それであいつに向日葵の事どう思ってるか聞いたのに…あの野郎関係無いってなんだよ!
こっちは泣かされた向日葵見て勢いで告っちまったじゃねーか!
もっと、ちゃんとした形で言いたかったのに!

