なんだよ、ふざけているのか神様よ、いねぇーだろ、本当は、神も仏も悪魔も何もかもよ、
只、人間がかってにこうだったらいいなぁ、こんな生物がいたらいいなぁと、只の妄想で生まれてきたんだろ、己の心が弱いから、生まれてきたんだろう。誰か答えてくれよ。頼むよ、神様。僕はその日、病院から自宅に帰らず、近くのビジネスホテルに泊まった、ビジネスホテルに入り、一人になったら、すぐに布団の中に入った。眠るためではない、ただ、悩みに悩みたかった。幸い土曜日だったので、会社が休みで助かっていた。今、この状態では、人に会う自信がなかった。自分の理性と言うのを保つ自信がなかった。何か気に障ることが起これば、即座に僕は暴れるだろうと予測していた。娘は、親に預かってもらっている。こんな姿をしている自分を娘には見てほしくなかった。見せられなかった。こんな弱い自分を。誰にも見せたくはなかったんだ。だから、私は一人になって、弱い自分を無理やりに倒そうと決意した。娘のために。そう、娘のために。もし、娘がいなかったら、僕はもう、自殺していたかもしれない。生きる希望がないからだ。心の隙間を埋めてくれる人がこの世にいないから。
黒色はいつまでたっても黒色なんだ。もう、本当に、僕の頭と体は限界だった。僕はいつのまにか、意識を失っていた。だが、次に目覚めたら、残りの人生を娘のために注ごうと決意していた。