『そんなこというと・・・
顔が火照っちゃうよ・・・・・。』


「いいよ、可愛いから。」


そう言って圭ちゃんは
あたしに少し強引で、
でも優しいキスをした。


そして圭ちゃんは
何事もなかったように
テレビをつけた。

でも圭ちゃんは
あたしの手を握っていてくれた。


『クリスマスどうする?』

あたしは雑誌を手にして切り出した。


「イルミネーション見に行こうか。」

圭ちゃんが言った。

『見に行くならあそこがいいな、
駅前のでっかいクリスマスツリー!』


あたしは少し大きめの声で言った。

あそこでツリーを見た男女は
一生一緒にいれるっていう
ジンクスがあるから。