「おいしかったー!!お姉ちゃん料理うまいね」


「ありがとう……」



「そんな、お姉ちゃんに良いこと教えたあげる。もうすぐね、お姉ちゃんの大切な人死ぬんだよ」


えっ……。大切な人= 想が死ぬ……?そんなのありえない。想は、あたしと結婚するって、言ったもん…



「嘘だ!!想は、絶対にあたしの前から、いなくなったりしない!!」




そうだよ。これは、夢。悪い夢なんだ。



「嘘でもないし、夢でもないよ。」



「……だったら、天使だったら、想を助けてよ!!天使は、人を幸せにするんでしょ!!」


「悪いけど、それは、人間が作った幻想だよ。」


そんな……。


「お願い。あたしから、想を奪わないで……」

お願い……お願い……。



「彼の死は、もう、決定したことだから……」