私はやけになって、伏せていた頭を、思いっきり上げた。
「泰智?私はもう言ったからね!!泰智は、私のどこが好きなのっ?!」
「…わぁ~、夏歌。積極的だねぇ♪」
「どうなんだよ、泰智?答えてやれって」
泰智、なんて言うのかなぁ?
まさか、無いなんて言わないよね?
もしそうなら、別れてやるんだから。
泰智は、私と目を合わせず、左の方にある窓を見ていった。
「……全部。」
小さな声だけど、この三人には絶対に聞こえる声。
一瞬二人が黙って、沙織は小声で叫び出し、将太君は席を立ち上がる。
「きゃぁ~!!夏歌!!全部だって!!!!!いい彼氏だね、泰智君!!!!」
「泰智~。お前も結構、言うんだなっ!!いやぁ~、カッコイイ!!」

