渉さんと私がわいわいやっていると、今まで黙っていた大祐さんがしゃべった。
「…それじゃ、邪魔物の俺は帰りますっ!」
「えっ!?おい大祐……」
………………バタンッ!
大祐さんは渉さんの呼びかけに振り向きもせず部屋から出て行ってしまった。
「…ごめんね美香ちゃん。大祐はいい人だからね?」
「はい!分かってます…」
なんだか大祐さんに申し訳ないような気がした…。
「美香ちゃん、まだ疲れてるっしょ!?寝てな?」
よく考えたら私はベッドの上。
「だ、だ、大丈夫です!!!」
「だーめっ!まだ寝てなさい。」
「で、でも……―」
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