昨日、久しぶりに誘われて遊びに出た歓楽街で出会った・・・拾った女。
裏通りから飛び出してきたと思ったら、血だらけの手ですがってきやがった。

そのまま気を失った女を家に連れて帰ったのは気まぐれ。

あのままなら、俺が見捨てたら間違いなく死んでただろう。

「う・・・うんぅ・・・」

すっぽりと俺の腕の中に納まる女は先程から何度も唸ったり、泣いたり。

俺が街で拾ってから約2日間眠り続けた、見ず知らずの女を寝ずに看病したのも、ただの気まぐれ。

ガチャ。

「おいーっす!」

俺が座るソファの真正面のドアが開き、真っ赤な髪の毛が入って来た。

「おぉ。」

軽く挨拶をすると次には金髪と銀髪と深緑の短髪が入って来た。

「なになに~??その子、起きたの??」

最初に入って来た赤髪の響(ヒビキ)が言う。

「可愛い~。ちっせ。」

俺の膝で寝る女の手を持ち上げて自分の手と比べてるのが金髪の春季(ハルキ)。

「本当だな~。ちっせぇ胸。」

そう言いながら俺の右側のソファに座るのが銀髪の秋季(アキ)。
ちなみに春季と一卵性の双子。

「秋季。ジュース取って。」

まったくマイペースなのが深緑の頭の鈴(スズ)。

こいつらはまだ、ちっせー時からの友達。
特に響とは生まれた時から一緒にいる。

「うっ・・・ん・・・ん~??」