ロッカー室を出てさらに校舎の奥に進んで行くと旧図書室があった。
扉を開ければ、現代的な外装とは全く逆の趣のある部屋があらわれた。

「ゎぁ・・・すごっ・・・。」

真正面の壁は1面に大きな窓があり、キレイにしてある中庭が見える。
ロフトの造りになっているので、一階には入り口に向かって縦に背の高い本棚がきれいに並んでいる。
入り口の真上がロフト部分。
階段を発見し、登ってみる。

「うわ、すごっ・・・・。」

吹き抜けの天窓がある長い廊下と無駄に高い天井。
廊下の両脇にはズラリと本棚と古い本が並び、なんとも言えない不思議な空間を作っている。

廊下の先には重厚な木の扉が見える。
本棚をくりぬいたような造りの扉が5つ、壁沿いに見える。

・・・時間もあるし、ちょっと詮索しても良いよね??・・・

ゆっくりと歩きながら一つ目のドアに手をかける。・・・開いてない・・・。
次のドアもその次も・・・とうとう1番奥の扉まで来てしまった。

どうせ開いてないんでしょ。っと、自分の好奇心をへし折られひねくれた気持ちでドアノブに手をかけた。

ガチャ。

っっ!!開いてる!!