「・・・めんどくさいって、なんだ??」

「えっ??だって・・・ため息ばっかり・・だから・・・。」

そういうとソファに戻り長い足を組んで座った。
何かを考えるように長い指でアゴを触りながら。

突然、ドンっと足を広げてつき、こっちをしっかりと見ながら言った。

「・・・めんどくさかったら、あの場所に置いてきてる。最初から関わろうなんてしない。」

「・・・じゃあ、なんで拾ったの??・・・」

「・・・気まぐれ。」

「めんどくさくない??」

「ため息は・・・癖だな。気をつける。」

「・・・うん。」

「だから、別にめんどくさくねーし、気まぐれでも拾ったもんは最後までめんどう見てやる。お前が出て行きたくなったら出て行けよ。それまでは居ろ。」

「・・・う・うん。」

えへっと笑うと、日和くんが口の端を持ち上げて笑ってくれた。

それから、少しだけ自分の話をした。

通っている高校の事。
好きな物。
普段は何をしているかとか・・・。


2人でベッドに転がって向かい合って話した。
話してた時間は短いけど、少しだけ口の端を持ち上げて、くだらない話を聞いてくれる日和くんはお日様みたいな感じがして、気が付いたら寝ていた。


温かい日和くん。

久しぶりに何も考えずに、明日を考えずに寝た。