「あ、ネコ・・・。」

ドアを開けるとすぐに響くんが気付いてくれた。

「あ、お風呂、ありがとう・・ございました・・・。」

響くんにはさっき、敬語はいらないって言われたけど、日和くんには言われて無いし・・・。

ペコリと頭を下げてソファの置いてある方に歩いて行く。

響くんがおいでっと手招きをしてくれたので、隣に座ろうと近寄った。

「わぁっ!!わっ!!」

クルンと後ろを向かされ、またまた脇の下を持たれ、響くんの膝の上に着地した。

「ネーコー。髪の毛乾かさないと風邪引くよ~。」

その手にはドライヤー。
私の胸下まである長い髪をきれいに、大事にとかしながら響くんが乾かしてくれる。

「ありがとう・・・。」

「いいっていいって。」

自分で乾かすよりも何万倍もサラサラに仕上げてくれた響くん。
膝を降りて隣に座ると響くんと秋季くんと春季くんが立ち上がった。

「そろそろ帰りますか~。」
「そうだね~。眠い。」

「じゃあな、日和!ネコも。また明日!」

そう言いみんな帰ってしまった。

え・・・日和くんと2人きり?!