風呂・・・入ろうかな。

のっそりとベッドに腰掛けて風呂の湯を入れるスイッチを押す。
なんでもかんでもボタン1つで思い通りになるこの部屋は、とても俺向きだと思う。

つーか・・・こいつマジちっせー。

一生懸命手を拡げたり閉じたりを繰り返し、少し唸り、寝返りをうち、うなり・・・
と寝ているのに忙しそうなネコを見ていると触りたい衝動に駆られる。

ほっぺたを触ると、ふにっとした感触で押し戻された。

化粧気のないその顔は、幼さは残るものの、どこか女の匂いもする。

ふにふにとほっぺたを触ると、にやにやと笑うネコ。

その顔を見ているとこっちまで笑いたくなる。

ふっと口から笑いが漏れた。


ばったん!!


「あー!!!日和がネコに手出してる!!」
「日和の変態ー!!」

「おっ。日和が笑ってんじゃん。珍しいー。」