お兄ちゃん!もうやめて!!

お兄ちゃん!お願い・・・お願いだから・・・


「お兄ちゃん!!っっ!!いったー!!」

思い切り伸ばした右手に激痛が走る。
唸りながら肩に手を伸ばして押える。

あれ??ここ、どこ??
それに・・・この感触は包帯??・・・

昨日、どうしたんだっけ・・・?
路地裏から飛び出て・・・
誰かにぶつかって・・・

あっ!バッグ!!

「あっっ・・・ぐぅぅぅ~・・・いたい~・・・」

思い切りからだの支えになっている右手を見る。
身体を起こしてみてさらに思う。

ここ、どこ??