「無理無理無理無理!!」 「なんで??」 「それは………」 理由がないから 口籠もってしまう。 あたし…嘘ヘタなんだ。 「とにかく無理!!」 雅也は怪しそうに あたしに視線を向けている。 目が合ってない 後ろからの視線でも 充分怖い… 「分かった。 お前その人のことが好きなんだ。」 ギクッー 思わずあたしの体が 固まった。 それを抱きついてる 雅也には 嫌でも分かっただろう。 「まじかよ……」 雅也は何故か 悲しい声をしていた。