「えっ…??
なに言ってんの??」


「たぶん社会人。
いつもスーツ着てるし…

それでその女の人
いつも次の日の朝に
帰っていくんだ。」


なんで……??

嘘かもしれないのに
あたしは
動揺を隠せなかった。


嘘…だよね??


「それ本当かよ!?」

雅也が島崎に
近づいて聞いた。


「本当だよ。」

島崎の目はとても
嘘ついてるようには
見えなかった。


「最低な奴じゃん!!

怜奈たぶらかしといて
女遊びしてんのかよ。」


雅也はもう
叫んでいる状態だった。




「嘘だよ……
向井さんのこと
そんなふうに言わないで!!」


あたしも叫んだ。

すると島崎があたしを見て
真剣な声で言った。


「じゃあ……
今から行ってみる??」