「もう夜遅いし、家に送ってくよ」


「ありがと」



いつもの笑顔がないヨシ君。

何かあったのかな……


「何かあった???」


「なんもないよ♪」



「明日さ~デートしない???」


「あ…いいよ。

奈津が決めといて」


「わかった♪また連絡するねっ」



このとき、あたしは

ヨシ君の気持ちを知らずに

笑っていたんだ…。


ヨシ君に笑顔がないって

わかっていたのに……


たいしたことじゃないって

勝手に思い込んで

へらへらしてたんだ…。



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