傘を持って寮を出る。 「兄貴ー!!!兄貴!!!あに…」 公園に立っている兄貴を見つけた。 誰かを…抱き締めてるのか? 俺の視界からは兄貴の後ろ姿しか 見えねえから誰かはわかんねえけど 誰かを抱き締めている そしてキスをした。 空から雨がポツリと降ってきた。 まるで俺の想いを表すかのように ゆっくりと… 兄貴は一人の女を愛したんだ。 一人だけおいていかれた気がして やり切れない思いでいっぱいになった