次の日、学校にいつものように菜々と登校すると、門のところに翔一がいた。

「あれれ?聡~。もしかしてこのカワイイ女の子が聡の彼女?」


「うん。隣のクラスの椎葉 菜々。」


「へぇ。菜々ちゃんかぁ。よろしく!」


「聡。この人は?」

菜々が僕に不安そうに聞いてくる。


「俺は聡のクラスの新しく転校してきた聡とは大親友の中原 翔一です。」


「よっ、よろしくお願いします。」


「じゃあ俺はお邪魔みたいだから退散します(笑)」


…。…。


「転校生とは思えないね(笑)?」


菜々が苦笑いでそう言った。

そしてお互い教室に戻り、相変わらず翔一は謎だらけ。

休み時間になるといつも何処かに行ってしまう。


「あのぉ。渡良瀬君?」


席に座っていると後ろから僕を呼ぶ女の子の声がした。

クラスメイトの佐々木 遥(ささき はるか)ちゃんだ。遥ちゃんは成績も学年トップ十に入るぐらい賢くて真面目な子だった。


「ん?どうしたの?」


「これ。中原君に渡しておいて欲しいの。渡良瀬君は中原君と仲良いでしょ?」

「えっ?
う、うん。分かったよ。」

って言ってもそんなに仲良く無いけど(笑)

しかし、渡されたものの何が入ってるんだろう?

袋の中に何か入ってあって気になるけど、翔一に渡してあげないと。


翔一がちょうどその時戻ってきた。


「あの。翔一。これ。佐々木 遥ちゃんから翔一に渡しておいてくれって。」


「えっ?俺に?マジ?何だろう?開けてみよ(笑)」


…。


…。