トシよお



『はい・・・』

トシキは

夢から覚めたように

俊一を見つめた



たぶんお前にとっちゃ

女に惚れるのは

初めてなんだろうけど



『・・・・』



ちと相手が悪すぎるな



『・・・・』



あの青山って女いくつだ?

たぶん25、6だろ



『はい・・・』



ってこたあ

おめえより

7つか8つも年上だ



しかも

ソーシャルなんとかで

保護司として来てんだから

下手したら

警察やなんかとも

つながってるだろ



『・・・・』



なあ トシよ



あの女おめえのアパート来たんだよな?



『はい・・・』



そん時・・・

なんかヤバいもの

出しっぱなしに

してたりしなかったか?



『えっ・・・!』

トシキは

記憶を

一生懸命

たどりだした