すると彼女は天高く翔んでいた


それはまるで鳥の様に翼があるかの様に見えた


強い風が地上からビルの間に入り、天へと吹きすさぶ


そしてビルを軽々とジャンプして姿が見えなくなった


「すみません。一之瀬様を見失いました。」

スーツの男性は携帯で相手に伝える


そして風がまた止み緩やかで冷たい風に戻った