リビングへ行き身体がすっぽり入る程の大きな黒いソファーに倒れ込んだ 身体の力が抜けソファーに沈み込む リビングには立派な50インチはありそうな薄型テレビが置いてあったが使われている形跡は全くない それは他の部屋も同じだった 風華は風を操る能力を持つ者の末裔で最後のたった一人になり、これらの立派な家具や家電は政府より支給されたが使う気にはならなかった この広いマンションの部屋もそうだった たった一人で住むには広すぎた それらが更に風華自身を、お前はもう独りだと強迫しているかの様に思えた