冷たい風に打たれて



その言葉を発した時に食事が運ばれて来た


「とりあえず、いただきましょう。」


「え、えぇ。」

風華は言われるがまま食事を始めた


ナイフとフォークの音がたまにするだけで、静かな食事だった


神谷はたまに風華を見ると少し微笑み、また食事に戻る


たまらず、風華が神谷に話しかける


「どうしたの?神谷。普段と違うから…何かあったの?」


「もうしばし…もう少しお待ち下さい。」

そして、またしばらくの沈黙が訪れる

メインディッシュが終わった頃



ロウソクが数本立った小さなホールケーキをウェイターが持ってきた



「???」

キョトンとしている風華に神谷が優しく伝える


「…今日は、私事で申し訳ありませんが。私の誕生日で、風華様とこうして一緒に食事をしたかったのです。」


「そう…そうなら!早く言いなさい!早く言えば、他の者と交代できたのに!!」

風華は立ち上がり大声を上げる

神谷は突然怒りだした風華をただ見つめていた

「私なんかよりも、もっと大切な人と…!!何故?何故そんな平気な顔…」