冷たい風に打たれて





「着替えられましたか?」

車中で神谷が風華に 話しかける


「えぇ。…でも、ドレスなんて。こんなにかしこまった格好をしなければいけない相手って?」


ウィィーン

運転席側と後部座席を遮っていた真っ黒なウィンドウを開ける

神谷はバックミラー越しに風華に目をやる


「とてもお似合いです。」

そして、またバックミラー越しに優しく微笑む



「それと、どこへ?」


神谷は無言のまま車を走らせる


10分程車を走らせると車を止めた


そして、後部座席のドアを開ける


「着きました。風華様。」

風華は降り立つとその建物を見上げる



「グランパシフィック LE DAIBA?」