冷たい風に打たれて



「風華様。」


静まり返った教室に風華を呼ぶ声が響く

振り向くと神谷が後ろに立っていた


「遅い様でしたので、お迎えにあがりました。」


外を見ると既に真っ暗になって、雨から雪へと変わっていた


そして神谷自身が風華の為にと買ったコートを風華の肩へと掛ける


「…あぁ、ありがとう。」


風華は神谷に優しく微笑み礼を言う



「風華様、最近お変わりになりましたね。」

風華は何か分からず自分の防衛の為、無意識にまた無表情に戻る

「いえ、笑っていて下さい。私の前では…。何があったとしても…。」


「何かがあったと?」

風華はすぐに険しい表情へと変わる

「いえ、言葉が悪かったですね。 仕事中以外は。ですね。」


フッと神谷が珍しく微笑む

「神谷も変わったわ。」


しかし、神谷のその微笑みは何故だか逆に寂しく見えた