更莉は、携帯を手に、ベッドに寝転がっていた。

画面には…吉岡爽という文字と、電話番号にメアド。

―…ホント、びっくりした…。

正直、今でも疑っている。
というか、信じられない。

更莉は、溜め息を一つついた。

目を閉じた。

瞬間、眩しい笑顔が鮮明に蘇った。


「!!」


びっくりして、飛び起きた。

「……ッ、ヤバイよね、私……。」

頭がおかしくなってしまったのかもしれない。

心臓がウルサイ。

頬がアツイ。

鏡を見れば、きっと真っ赤に染まっているのだろう。




着信音が、響いた。