一気にあの日がよみがえる。 高1の蒸し暑い夏の帰り道。 あの時、わたしはじっとりとした暑さにイライラしながら竜也とメールをしてた。 竜也には彼女がいた。 竜也は有名な進学校。わたしと彼女は竜也の通う高校から一駅離れたとこにある最近できた新しい高校。 竜也と知り合ったのはわたしの方が先なのに。どうして? 好きって言ってくれたよね? 「別れちゃえ。」 そう送ったら返信が来なくなった。 .