ひだまり気分

それから本鈴が鳴って
あっという間に
午前中の4時限目が
終わった

ね、眠い…

高校の授業は
中学のときより
パワーアップしてて
呪文にしか
聞こえなかった


「朔ーお弁当食べよ」


「うん!!」


美奈の
たった一言で
しおれた心に
火がついた

お昼だもんね
もうご飯の時間だよ
お腹空いたし


「屋上で食べよー」


「やっぱり?
朔は中学の屋上
好きだったもんね」


私のいきなりの提案に
あっさり賛成してくれた

そんなわけで
一緒に屋上へ
行くことになった