ひだまり気分

「聞いてんの?」


「あ、え…はい」


ていうか
普通に日本語だ
見た目とか
外国人みたいなのに


「私、桐生朔って言うんだ
別に怪しくないからね
この先の高校の生徒だし」


笑顔で彼を見て言った
悩むより行動だよね
これでもう
何を言われても
気持ちはさっぱり出来る


「ふっ…」


わ、笑った?
何が可笑しいのか
いきなり笑い出した
予想外の反応っ


「…変わった奴」


彼の綺麗な口から
確かにそんな言葉が出た