私は一度、パタンとドアを閉めた。
その行動に「どうしたの?」と首を傾げるくーちゃん。
部屋…、間違えた?
確認してみたけど、そこは確かに私たちの部屋で…。
なぜに男の声!?
「ちょっと沙菜?」
くーちゃんは私の顔を覗き込んだ。
「くーちゃん…。私…」
私はくーちゃんの肩に手を置き、
「ついに耳が狂ったかも知れない…」
大まじめにいった。
「なにいってんの?沙菜がおかしいなんて今に始まったことじゃないでしょ」
うっ!
くーちゃんヒドイわ!!
「とにかくー。DVD見るんでしょ?早く入ろうよ。」
「えー…。…うん。」
そりゃDVDみたいよ、私だって。
でもね、また開けて男の声が聞こえてきたらどうする?
私、本気でヤバいのでは…
…うん。
まあ、きっと大丈夫だよね。
うん、大丈夫だ!!!
私はうん。と頷き、扉を開けた。
